NHK取材ノート

私は2009年から厚生労働省「がん対策推進協議会」委員と会長代理を2期4年務め、国のがん対策推進基本計画策定に関わりました。このときのことを踏まえて、私は先月にこのブログで次のように書きました。

厚生労働省の第15回がん対策推進協議会で檜山英三先生(広島大学)と私より連名で「小児がん対策専門委員会」を厚生労働省に設置することと、小児がん拠点病院の整備を求める要望書を提出してから10年、専門委員会での検討を経て小児がん拠点病院が指定されてから7年が経ちました。

天野慎介 Shinsuke Amano BLOG 2021年4月16日

しかし、この記述は公開の場に出てくる「ほんの一場面」を記したに過ぎません。この記述の裏には、メディアの立場から、行政の立場から、立法の立場からそれぞれ周到に準備をし、根回しをし、汗をかいて尽力された多くの方々がいました。こういう「裏で汗をかいた方々の物語」は多くの場合、関係者の間だけでは知られているものの、表には出てきませんし、この方々が表立って感謝されることもありません。

今回ご紹介する記事には、「表立って感謝されることはないけど、制度を変え、がん医療と国を変えた方々」の物語が記されています。娘さんが小児がんを経験し、小児がん対策をはじめ、がん対策の様々な局面で私もお世話になってきたNHKの山崎真一記者の手記です。ぜひお読みください。

【前編】「医者によって子どもの運命が変わる」日本の医療の現実、娘のため「当事者」になった私は一線を踏み越えた
https://note.com/nhk_syuzai/n/n975274b002b0
【後編】「小児がん」治療のあり方を変えなければ…患者の親となった私は自ら取材することを決意し、巨大省庁に乗り込んだ
https://note.com/nhk_syuzai/n/n2ab474b1128e

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